超音波検査は主に人間ドックなどで行われる検査です。メジャーな検査では腹部超音波などがあげられます。実際にこのときには、どのようなことが行われているのかというと、超音波を体内の臓器に流すことでその反射を可視化し、画像としてリアルタイムで確認しているのです。超音波は通常、人の耳ではとらえることができない音波です。

定義としては「聞くことを目的としない音波」とされています。この音波を照射することで、臓器にぶつかった際に反射音が戻ってきます。その反射が非常に大事な要素であり、これを画像化しているのです。妊娠中の女性に対しては、お腹に赤ちゃんがいる際に胎児の成長を確認するため、超音波検査が実施されることがあります。

腹部超音波検査では、実にさまざまなことがわかります。腹部には多くの大切な臓器が備わっており、それらを見ることで普段ではわからない病気を観察することができるのです。主に肝臓や腎臓、すい臓や脾臓を調べることができ、それらの血管やリンパ節などの流れを見ることもできます。もし臓器に腫瘍がある場合は、画像の中で白く浮かびあがるのですぐにわかります。

結石などがわかるのも、石が音波を通すことがないため濃い陰影が発生するという理由からです。多種多様な病気がわかりますが、実際の超音波検査に必要な時間はおおよそ10分から15分程度と非常に短いものです。そのため患者に負担をかけることなく、検査を行うことができます。